- HOME>
- 糖尿病
糖尿病とは?
糖尿病とは、すい臓から分泌されるインスリンと、血液中の糖分(血糖)のバランスが崩れることで、慢性的に血糖値が高くなる病気です。
はっきりと原因のわからない1型糖尿病と、遺伝的要因に加えて生活習慣の乱れが重なることで起こる2型糖尿病、そして妊娠中の一時的な糖代謝異常で起こる妊娠糖尿病がありますが、日本の糖尿病患者のほとんどが2型糖尿病だとされています。
食事や運動などの生活習慣の乱れをきっかけに発症することから、2型糖尿病は生活習慣病の一種と考えられています。
糖尿病の診断基準
血糖値は糖尿病型・境界型・正常型の3つに分類され、検査により糖尿病型と2回確認されるなどした場合、糖尿病と診断されます。
糖尿病型
次のうち、いずれか1つにあてはまる場合、糖尿病型となります。
- 空腹時血糖値:126mg/dL以上
- ブドウ糖負荷(75gOGTT):200mg/dL以上
- 随時血糖値:200mg/dL以上
- HbA1c:6.5%以上
正常型
- 空腹時血糖値が110mg/dL未満、およびブドウ糖負荷(75gOGTT)が140mg/dL未満の場合、正常型となります。
境界型
糖尿病型・正常型のいずれにもあてはまらない場合、境界型となります。
糖尿病の症状・合併症は?
初期の糖尿病では目立った自覚症状は現れません。
ですが、高血糖状態が続くと喉の渇きや多飲多尿、体重減少、疲れやすいなどの症状が現れるようになります。
さらに動脈硬化も進行して、様々な合併症のリスクが高まります。
糖尿病の3大合併症
糖尿病で合併症に注意しなければいけません。
高血糖状態が長く続くと網膜症や腎症、神経障害などの合併症を引き起こす恐れがあります。
これらは糖尿病の3大合併症と呼ばれていて、失明や人工透析の導入、足に壊疽などを招きます。
これらの合併症を予防するために、しっかり血糖コントロールに取り組むようにしましょう。
動脈硬化にも注意しましょう
高血糖状態が続くと血管がダメージを受けて、動脈硬化が進行してしまいます。
動脈硬化が進んだ結果、脳梗塞や心筋梗塞などの動脈硬化性疾患の原因となります。
このように糖尿病は動脈硬化のリスクファクターとなりますので、他の合併症と同様に注意するようにしましょう。
糖尿病の治療は?
糖尿病(2型糖尿病)は生活習慣病ですので、食事や運動の見直しが治療の中心となります。
これまでの生活習慣の見直しをはかり、必要に応じて薬物療法を並行させて血糖コントロールをはかります。
生活習慣の改善に自信がない方もご安心ください
長年続けて来られてきた食生活を変えたり、今まであまり運動して来なかったのに、運動習慣を付けたりすることは簡単ではありません。
そのため、「生活習慣の改善は無理」と諦めてしまう方もおられるでしょうが、そうした方も安心して大阪府岸和田市の安田クリニックへご相談ください。
現在の食事の内容を詳細に確認し、「どんな栄養が足りていないのか?」「毎日どんな食事をすればいいのか?」ということを詳しくアドバイスいたします。
また運動につきましても、いきなり無理な運動を始めるのではなく、まずはできる範囲から始めていただき、日常生活に自然に運動を取り入れられるコツをお伝えいたします。
お一人おひとりの病態・今までの生活習慣・年齢などに合わせて、最適な食事・運動をアドバイスいたしますので、諦めてしまわずにまずは一度ご相談ください。
生活習慣の改善だけでは不十分な場合、薬物療法を並行
生活習慣の改善だけではしっかり血糖値がコントロールできないような場合、お薬の使用を検討します。
糖尿病のお薬には様々な種類があり、インスリン分泌能力の低下やインスリン抵抗性など、病態に合ったものを選択・処方することが大事ですので、適切な診査・診断を基に血糖値を下げるための薬物療法(内服薬・インスリン注射)を行わせていただきます。